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| 2002/11/29 |
| 「蛭ヶ岳山荘」 断熱工事 |
![]() 日地出版「地球の風2 丹沢山塊」より転載 |
| 蛭ヶ岳山荘は、昭和30年に神奈川県で開催された第10回国体の登山競技が丹沢山塊で開催されたことを契機とする登山ブームに対処し、安全登山と登山スポーツの振興の拠点として、昭和36年に建設されました。 丹沢山塊の中心に位置し、遭難者の捜査・援助や登山道の警備など極めて重要な使命を担う山小屋として多くの方に利用されてきましたが、老朽化が著しく安全性を欠く恐れも生じてきたため、全面改装を行うことを決定し、自然環境に配慮した利用しやすい山荘として、二代目の蛭ヶ岳山荘が平成9年11月に、多くのご支援をいただくなかでオープンしました。 そんな経緯を持つ蛭ヶ岳山荘の概要を大まかに言うと、標高1,672m、木造平屋建て、建築面積161.47m2、シンプルな切妻の建物です。内部は、大きく分けると長手方向に2つに分けられていて、一方は入口を入ると大きな吹き抜けの部屋(管理人室、キッチン、洗面トイレが隣り合っている)、もう一方はロフトのある宿泊室(ロフトにも寝ることができる)になっています。また、壁には、杉板が張ってあり、吹き抜けにはむき出しの構造材、天井にも杉板が張ってあります。 |
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| 工事について 春先の山荘利用時、蛭ヶ岳山荘では、冬季、屋根に降り積もった雪が春先まで切妻の北側屋根に残ります。そのため、雪が残った北側屋根と宿泊室の北側に位置する勾配天井との間に温度差が生じ、水滴が落ちるほどの結露を起こします。その結露を軽減するため、9月初旬、蛭ヶ岳山荘の断熱工事をしてきました。 主な工事内容は
以上、3項目について工事を行いました。 |
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| 蛭ヶ岳山荘では、毎年、春と秋にヘリコプターを使って、食料や燃料などをふもとの神の川ヒュッテから山頂まで荷揚げしています。今回の工事は、秋の荷揚げの次期にあわせて工事に必要な断熱材、木材などを荷揚げしました。ヘリコプターは、その日の天気の状態に左右されるため、天気が悪いと飛ぶことが出来ず、今回は3度目のチャレンジでようやく行くことができました。 ヘリコプター内部は、椅子もなく、スッキリした空間になっています。 |
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| 工事に行くにあたって、快く引き受けてくれた頼もしいメンバーです。左から、原田さん(大工)、関戸さん(電気屋)、加藤さん(現場監督)、長田さん(大工)、内田さん(大工)です。 |
みんなヘリコプターに乗るのは初めてなので、ちょっと緊張していたようです。 |
5名の雄志が出発しました。歩けば蛭ヶ岳山頂まで6時間以上はかかりますが、ヘリコプターでは3分ほどで到着します。本当にあっというまです。 |
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| 荷揚げは、ヘリコプターからワイヤーをたらし、飛んでいる状態で荷物を上げたり下ろしたりするため、食料などの荷揚げをする前に人員を山頂へ送ります。 | 山荘付近の広い場所で、荷下ろしをしているところです。 |
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| 施工前の状態です。棟の付近に換気口が付いています。(宿泊室ロフトより撮影) |
宿泊室北側の勾配天井に断熱材を張るための下地工事をしているところです。 |
断熱材を張り、気密テープを張っていることろです。 |
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| 断熱材の上から、仕上げの杉板を張るため、下地工事をしているところです。 |
仕上げの杉板を張ったところです。これで天井の断熱工事は完了です。 |
切妻の両側に換気扇を取り付けたところです。 |
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| 既存サッシの室内側にサッシを増設したところです。 |
工事が完了し、「ようやく下界に帰れるなあ」とみんなほっとしているところですが、これから下界へは歩いて帰らなければいけないのです。行きはよいよい、帰りは・・・です。 こうして、5名のメンバーは3日間の山小屋生活を満喫し、熊に襲われることなく無事下界へと帰ってきました。 |