9月16日の朝、本社からの電話がありました。
受話器の向こうから、相変わらず元気のいい社長の声が弾んでいました。「今日、工場(こうば)で太い欅(けやき)を製材するから、誰か見に来いよ!!」
早速、営業のIさんに声をかけ、工場(こうば)へ向かいました。
神奈川県藤野町にある本社と工場へは、八王子から国道20号線(甲州街道)を甲府方面に走ります。途中、高尾山の入口を過ぎると、大垂水峠のカーブにかかります。道の両側は杉林に囲まれ、残暑にもかかわらず涼しい風が吹き抜けます。大垂水峠を降りると相模湖町です。相模湖を左手に見ながら中央道相模湖・藤野インター入口の信号を過ぎ1km程走り、信号を左に入ります。坂を下りると日蓮(ひづれ)大橋を渡ります。日連大橋から3kmくらい走ったY字路を右(秋山村方面)へ入ると、あと2〜3kmで工場に到着です。
工場に着くと、製材された木の香りがしてきます。私たちを見つけた社長が「着いたか」と言いながら笑顔でやってきます。
午後1時、工場の休みが終わっていよいよ、けやきの製材が始まりました。
けやきの大木をフォークリフトで運び出します。ちなみに、フォークリフトを操縦しているのが社長で、手前が大工の児玉さん。意気のあった作業で製材が進んでいきます。
ゴトンと大きな音をたてて、けやきが持ち上げられました。
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牧野製材所のシンボルでもある「帯のこ」にスイッチが入れられます。この「帯のこ」は54〜55年前に工場を建設した時に導入されたものだそうです。いまでも現役で活躍中です。
トロッコにけやきが乗せられました。原木が加工されていく様子は、かなりの迫力があります。正面から写真に収めてみましたが、見る見る大木が近づいてくるのでちょっとだけ引け越しの撮影です。皆さんに伝えることができましたでしょうか。 |
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角材に加工されたけやきは、フォークリフトで再び持ち上げられ、既に加工されたけやきの横に置かれました。この後も数本のけやきが次々と加工されていきました。
社長の話しですが、“このけやきの角材が建築に使用できるのは5〜6年乾燥させた後で、その間は1ヵ所に置きっ放しではダメ、時々、乾燥場所を移動してやる”のだそうです。
よく乾燥させた後、初めてこのけやきは、家の大黒柱や床框(とこかまち)、玄関の上がり框、廊下やリビングの腰板等に加工され、利用されるということでした。
今日は古くてもたくましい「帯のこ」の活躍と、5〜6年この工場で乾燥され、いずれ出番をじっと待つけやきに共通の「生命」を感じ、感動した一日でした。
3時のお茶を頂いてから工場を後にしました。
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