2005/06/16
半透明渡り廊下



 玄関ホールの吹き抜けに渡り廊下を作りました。
 
 当初の計画では吹抜けを潰して部屋にする予定でしたが、お客様が新築の家にしばらく住み始めてみると吹き抜け上部の窓からの明かりが玄関ホールに差し込み、とても明るくて気持ちがよく吹抜けを潰すのがもったいないという声が家族から出始めました。そこで家族会議が始まりやっぱり吹抜けを潰すことはやめようということになりました。お客様は明るさを維持しつつ、尚且つ見た目も良いやり方を考えてほしいと要望されました。
 
 早速、設計士と相談し、部屋にすることはやめて渡り廊下にすることで検討を始めました。次に玄関ホールの明るさを維持するにはどうしたらよいか考えました。渡り廊下の床を張ってしまっては光が遮られてしまうし、吹き抜けの開放感がなくなってしまいます。そこで床材を光の透過する素材にすれば明るさも維持しつつ、開放感もあり、玄関ホールの雰囲気も壊さずにできるのではということになりました。床材の素材にはFRPグレーチングという半透明のグレーチングを採用しました。また渡り廊下からの落下防止に壁を作ってしまったのでは明かりを遮ってしまうので、手すりには半透明のアクリル板を採用しました。
 
 ということで半透明渡り廊下工事の始まりです。まず始めに必要な部分のみ壁を剥がし、吹き抜けに梁をかけ、次にFRPグレーチングを敷くための受け木を壁に打ちつけ下地の準備をしました。後はFRPグレーチングを敷きこみ、そのままでは裸足で歩いたとき足が痛いのでその上に半透明アクリル板を貼り付けます。次に落下防止に半透明アクリル板でできた手すりを梁の上に設置します。後は壁を剥がした部分の補修と露出する梁・受け木の塗装をします。最後に吹抜けの天井に照明器具を取り付けて半透明渡り廊下の完成です。
 

 

Before
After
 
新築工事施工当時の吹抜け
正面
右側から見た吹抜け
渡り廊下完成
正面に見えるのは中庭です。上まで吹き抜けているので明るい中庭になっています。



 こうして玄関ホールは、吹き抜け上部からの明かりも差しこみ、渡り廊下の床からは間接的な明かりが得られ、開放感も損なうことなく雰囲気の良い明るい空間として生まれ変わりました。お客様は満足げに「昼も明るくていいんだけど、夜も照明器具がいい具合に吹き抜けの雰囲気を演出してくれるんだよね。」と喜んでくれました。

レポート:加藤

 


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